新刊『稲の多年草化栽培』(小川誠 著)を刊行いたしました。→販売はこちら(ショッピングサイトStoresの地湧の杜の本屋さんへ移動します) 事前販売は終わり、4月10日より通常販売となります。
タイトル: 稲の多年草化栽培 ~ 小規模自給農への新たな道
著者: 小川誠
体裁: 四六判並製・192ページ・オールカラー
定価: 1980円【本体1800円+税180円】
発行:一般社団法人地湧の杜
ISBN978-4-910533-02-5
内容:
稲は本来、多年草です。
稲作文化が発展し、効率化を高めるために現在の単年度ごとの田植え収穫の体制が一般化しました。大きく集約的で、機械を利用した稲作にはこれが向いています。
しかし、小規模の自給的な稲作では、稲を多年草化栽培することで、様々な点でメリットがあります。
多年草化稲作の大きなメリットは以下の3つ。
- 育苗をしなくてもすむ
- 草取りをしなくてすむ
- 肥料を入れなくてすむ
高価な大型機械はもちろんのこと、お金を出して買う資材、肥料などを極限まで少なくすることが可能です。
著者は、稲刈り後放っておいた株が越冬し、翌年芽生えただけでなく、大きく株が育っていることに気づき、多年草化を思いつきました。
10年かけて、その条件を研究し、多年草化を確立してきました。
この本は、有機農法、不耕起栽培を経て、冬期湛水による自給農の新しい形を模索した研究記録です。
自給農、自然農、有機農業をはじめ、すべての稲作に関わる方必読。
多年草化、冬期湛水で得られるメリットは、そのほかにも環境負荷への低減、生物の多様化による周辺環境の改善など、持続可能な社会へ向けて多くあります。
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